前々回「砂漠のゲシュペンスト」をケナしちゃった罪滅ぼしというワケではないけど、「深海のYrr」の第一巻を読んでみました。こんどはオモシロいよ。
コレを呼んで最初に脳裏をかすめたのは、劇場で観てがっかりだった映画ナイト・シャマランの「ハプニング」だ。
最近こういうジャンル多いですよねエコ・パニック(?)ものとでも呼べばいいんだろうか、環境を破壊してきた人間への警鐘というか自然の逆襲というか、そんな感じ。
「ハプニング」では結局人間を恐怖に陥れるのは「植物の毒素」...???だったけど、「深海のYrr」では「海と海洋生物」が主役です。「深海は宇宙よりも謎が多い」と言われる海の未知なる恐怖が、海洋生物の生態系をとおして描かれます。
新燃料メタンハイドレート話やオルカ・イルカ・クジラの生態系やゴカイや猛毒クラゲやら海流のしくみ、はたまた人間のアイデンティティから動物の自我まで、てんこ盛りで楽しませてくれます。
ドイツのマイケル・クラントンって感じかな。一巻目は一気に読ませてもらいました。
ちょっと不安があったので三巻いっきに買わなかったのですが、二巻・三巻が楽しみになってきました。
なにより、陰湿な殺人鬼がでてこないのが◎です。
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