ジャン=リュック・ゴダールの「軽蔑」。
小難しい映画は観ない(観られない)質のオイラですが、
なぜか、この映画は大好きだ。
たぶん、この映画の色がとても魅力的だからだろう。
ソファの赤、青。
カプリ島の海の青、別荘の赤。
アルファロメオの赤、ガードレールの赤。
ローブの黄色、助手のボーダー。
明らかに何かを象徴しているこれらの色たちは、
沈鬱なストーリー以上に雄弁だ。
極めつけは、劇中映画で使われる
ギリシャ神話の彩色された彫像で、
この何でもない像のカットが強烈にオイラを惹きつける。
シーンのつなぎ部分に挿入される
彫像の水色の目が、
美しくも澄んだ海や空にも似たこの色が、
人間の欲望や愛を浮き彫りにするのだ!ナンチテ。
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