篠山紀信の国内公立美術館初となる大回顧展。
なんといっても三島由紀夫のポートレイトには
眼を見張ったけど、
それ以上におもしろい発見もあった。
一連のディズニーシリーズの
展示に続いて
歌舞伎のシリーズが展示されていたこと。
おそらく意図したものだと思うけど、
この二つの世界は
本質的に同一だということに気づかされ、おもしろかった。
歌舞伎のそれぞれの役は
キャラクターであり、
(つまり梅王丸はミッキーである!)
歌舞伎の世界とは
ディズニー同様のファンタジーである。
いや、ディズニーどころか
はるかに高度に発展した創造物だということが
理解できる、あたりまえですが。
さらに続く
相撲界やAKBや
刺青の男女の集合写真などなど
どの集団も
集団幻想のようなものなのでは!
と見せてくれるし、
日本的組織とは
だれもが自分というキャラを演じているだけの
集団なのではないか ?!
なんてことまで考えさせられた。
バラバラの作品が集められることでの
さらなる意味というかおもしろさ、も
あるんだね。
それに比べれば
黒柳徹子のヌードなんか、
どおってことないサ。
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