デボラ・ハークネス著「魔女の目覚め」、
出色の出来です、白眉です。
秀逸です、うっと〜りです。
図書館での一冊の写本との出会いが彼女の運命をかえる...。
TVドラマや映画でヴァンパイア
(コレ魔女とヴァンパイアの話です)が流行り、
少々遠ざかっていたジャンルですが、
コノ本、本屋で出会ったとたんに
ストーリー展開と同じように吸い寄せられます。
繊細で美しく重厚でありながらシルキー、
聴覚や嗅覚、肌感覚に
訴えてくる文章、う〜んたまらん。
じつはオイラ、まだ上巻の半分しか
読んでませんが、すでに太鼓判押します。
ゆっくりと、香りを確かめるように
大切にあじわって後半読んでいきまする。
現代でありながら、
魔女にヴァンパイアにデーモンまで登場するお話ですが、
オックスフォードという歴史ある舞台が、
妖精や精霊の国イングランドが、
リアリィティ(ファンタジー?)をあたえてくれ、
思いの外スムーズに話に入っていけます。
ファンタジー好きにはもちろんですが、
こういったクリーチャー ものなんて...
縁がない方にこそ読んでいただきたい、
すばらしい作品。
翻訳の中西和美さん、じつにいい仕事してます。
さて、きょうは帰りに下巻を買おうっと。
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