しかしながら、
その革新的な戦略を推し進めるのは
ドエライ短気で、大きな挫折を知る人間くさいオトコだ。
そしてその戦略は、
ある意味これまで日の目を見なかった
しぶいプレーヤーに光を与えたのもまた事実である。
メジャーリーグで
トップチームの3分の1という資金力しかない
貧乏チーム アスレチックスが、
出塁率を重視する独自の戦略で
大活躍していると言う話は、
むかしナンバーズか何かで読んだことがあった。
よく日本野球の緻密な戦術は、
パワーに頼った大味なメジャーをすでに越えている、
という話はよく聞く。
しかしながら、
このアスレチックスの革新的な経営手法、
戦略・戦術が生まれてくる土壌をもつアメリカ野球は、
やはりその歴史、ファン層の広さ深さからして、
まだまだジャパンの遠く及ばぬ所を
走っている気がする。
当たり前のことだが、
野球(スポーツ)の楽しみというのは、
そこに繰り広げられる人間のドラマだ。
そしてプレイヤーのスタイルやその哲学も、
プロ野球ダイジェストや
ニュースだけでは全く知りようのないほど、
多様であり深いものだということを、
この本を読みながらあらためて考えさせられた。
野球あるいはスポーツの楽しみは、
最初から最後まで
すべてのプレーヤーの一挙手一投足を
くまなく観察し、
そして記憶というデータが蓄積されていってはじめて
深みに入っていけるものだろう。
野球でもサッカーでも
ロードレースでも相撲でもなんでもいいけど、
せめてひとつのスポーツくらいは、
シャブリ尽くして楽しむ
そんな時間的な余裕が欲しいものだ。
映画を観ました。
ブラピの演技が良かったです。
投稿情報: 2Z | 2011-11-20 15:33
早くみたいよ。
投稿情報: king | 2011-11-21 05:45