トレヴェニアン著「シブミ」
1979年(訳出87年)の作品。
おもしろいらしいとは聞いていた。
でもこのタイトルじゃ、
よくあるニホンかぶれ勘違い外人っぽいじゃないですか。
そんで、手をだしてこなかった。
さいきん新装版になってたんで.....
金字塔とまで書かれりゃね。
看板に偽りなし、ムハー!
スティーヴン・セガールも裸足で逃げ出すおもしろさです。
まだ上巻しか読み終えてないけど、一気読みでした。
もっとはやく読むべきでした、ゴメンナサイ。
著者の日本文化への造詣の深さ、
そのほか世界の民族、文化、言語などへの理解。
孤高の暗殺者ニコライ・ヘルの苦闘に満ちた生い立は
日本文化論&アメリカ文化への批判 でもあります。
深い、しぶい、しびれます。
長いものが読めなくなってきた昨今、
オイラは集中力の減退を嘆いていたわけですが...
良質な作品に出会えれば
スイスイ〜と読めるんです、安心した。
ただページ数を稼ぎたいだけ
としか思えないストーリーのハズレをダラダラ
書いてるような、
コイツとソイツとオマエに
この素晴らしい作品を読ませてやりたいです。
それにしても寡作であった覆面作家
トレヴェニアンの他の作品、
まちがいなく読むことになりそうだし、
そのまえに下巻がメチャクチャ楽しみです。
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