といってもカミさんがギャラリー「壷中楽」にてかってきたものですが...。
最近、陶器類に興味を覚えて、いろいろお勉強していると、以外と陶磁器の歴史は浅いことを知ります。
要は、秀吉の朝鮮出兵を機に、それまで貴重な舶来品であった焼きもの(「へうげもの」読むべし)を自前で作ろうと、各地の武将が朝鮮から陶工らを連れてきて育てたのが、伊万里や肥前や薩摩焼きなどで、これらが日本の特産品として海外で脚光を浴び輸出されるようになります。それ以降、舶来モノ・新しモノ好きの気質でしょうか、日本において陶磁器は隆盛を極めます。もちろんそれ以前にも瀬戸・常滑・越前・信楽・備前などではすでに陶器の生産は行われていますが、一般には釉がかけられない焼き物が主流で、彩りや繊細さに欠け、硬度も低く、料理を盛る器としてでなく、水瓶とかの道具的存在でした。
そう、前置きが長くなりましたが、ザビエルが来たころの日本では食器といえば、ほぼすべてが漆器類でした。そして「木と漆の文化」は、食器だけにとどまらず、あらゆる調度品、インテリアからエクステリアまでをカバーし、まさに日本文化=漆文化でした。当然、陶磁器よりもさきに海外に紹介されたのも漆器で、漆器=japan(陶磁器=china)と呼ばれた所以です(ふ〜にわか知識の説明疲れました)。
ま、そんなわけ(?)で、その頃に比べたら、まさに消えゆかんとしている漆文化、漆器にも目を向けてみようじゃないか!と最近思っていたしだいなのです。
最近クーネル系の生活誌では、木の器もけっこう採りあげられてますが、漆器の製造に必要な高い技術から見れば、あんなのは、おこちゃま同然の技術ではないかとさえ(アレはあれで好きですよオイラも)思えるものです。
知ってました?漆はあらゆる化学薬品にも侵されないって。
漆って、熱いスープ等を入れても樹脂製品のように環境ホルモンなどの心配がない、100%天然の抗菌素材なんだそうです。
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