もう聴き始めて数秒でこのアルバムを買ったことの成功を確信できます。それにしてもたまんないね、この宮本の声は、たまげた。オイラと同世代といっていいくらいの年齢&キャリア(1988年デビュー、結成1981年)のこのバンド、時代を生き抜いてきたものの持つ説得力というか、歌詞の力というのか、いややはり圧倒的なボーカルの力なのか、とにかく惚れました。なんでいままで全く聴くことなかったんだろう?ドカ〜ンとデビューしたころは、ちょうどオイラはジャズしか聴かないころだったからなのか?その後このバンドもなんども浮き沈みがあったみたいだけど、なんともオイラもったいないことをしたかもしれない。でも、なんでだろう?この宮本には強烈にオトコとして嫉妬する部分がある。たとえば清志郎やヒロトや浅井やチバにそれを感じることはない。別次元というか違う世界の住人という感じがするからだ。それは宮本がオイラと同じ土俵にいるという意味でも、もちろんない。ただ、同じ世界に生きていて、苦悩していながらも、圧倒的に手のとどかないモノを持っているというか、簡単にカッコイイではすまされない何かをまとっているというか、オイラがガキの頃から憧れ抱き続けてきたロック・ヴォーカリストの理想と寸分たがわないピュアなものをそこに感じるからなのだ。それが彼の声からなのか歌詞なのか骨格(アゴ)なのか生き様からなのか、はたまたオイラが実生活で打ちのめされてるからそうなのかは、よくわからんけどトニカク、暗い夜道エレカシを爆音で聴きながら歩いていると、ドバッと泣きそうになると同時に、会議で暴言を吐いて暴れる自分を想像してしまったりするのです。宮本くんありがとう。
コメント