ウイントン・マルサリスがまだ19歳の時のレコーディング。前回のV.S.O.P.のリズム隊をそのままに、まさに若くて溢れんばかりの才能のマルサリスをハンコック(あるいはロン・カーターやトニー・ウィリアムス)が釈迦の手の上で遊ばせるように楽しんだ録音だ。マルサリスのテクニックも凄いが、それに触発されたオジサンたちも本領発揮、胸のすく、ワクワク感のつまったアルバムです。ハンコックのピアノに限っていえばV.S.O.P.でのやんちゃなハービーより、大人がはいって(まあ、2年しかたってないけど)、攻守のバランスよく聴かせてくれるといった感じ、いつにもまして充実したプレイ、すばらしい一枚です。
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