ところで、この小説。ドンパチシーンも迫力だけど、それ以上に凄いのがカジノでのギャンブルシーン。全体の3分の1程をしめるソレは、もうギャンブル小説と言っていいほどのイレコミとコダワリが感じられ、読んでるこっちまでヒリヒリしてくる。冲方 丁、おまえは何者?って感じで、そこら辺がまたギャンブル好きなオトコゴコロをわしづかみである。「あとがき」に書いてあったことだが、このブラックジャック勝負シーンを書くために著者は自らビジネスホテルに5日間ほど籠り、カードと格闘しながら書き、シーンが頂点に達した時その熱に煽られ自分が思わずおもいっきり反吐ったそうだ。確かに、カードの組合わせを考える作業など地獄のような苦しみかもしれないな。丁ちゃん、ありがとね。続編も読ませてもらいます。
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