いや、メルドーの非凡さがひしひしと伝わってくるアルバム、予想外です(?)。なにか見たこともない優雅で激しいダンスを観るように、次から次へと伏線の張られた息の抜けない推理小説に引込まれてゆくように、メルドーが放つ音から目が離せなくなります。若いというか、才気溢れるというか、目まぐるしく表情を変える局面、溢れ出るアイデアは跳ね、飛びちり、見失ったかと思うと、また新たな音へと繋がってゆき。うわ、たまんないな、楽しいわ、うん。でも、聴き手にも俊敏な耳を要求しますねコレ。なんか、コレ聴いててふとハンコックがマルサリスやロン・カーター、トニー・ウィリアムスとやったカルテットあるいはV.S.O.P(古すぎか)のピアノをメルドーに入替えて聴いてみたいと思った。自分のトリオもいいけど、もっとガチンコなセッションというか・・・どうだろう。
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