この作品は冒険小説好きにはお馴染の「ダーク・ピット」シリーズ。これでクライブ・カッスラーは3冊目に突入しつつあるが、安心して楽しめるのがイイ。乱暴にいうとシャーロック・ホームズと007とインディ・ジョ-ンズを足して割ったようなおもしろさ。主人公ダーク・ピットは通なクルマ好きで女たらし、明晰な頭脳で謎解きもやってみせるタフガイだ。少々スーパーマンなところが気にかかるが、けっして脳天気な作品ではなく、読み始めたら一気にラストまで読ませてしまうストーリー展開には毎回胸がすく。まだまだシリーズいっぱいあるし、最高傑作の呼び声高く映画にもなった「死のサハラを脱出せよ」も楽しみ。いつでも帰っていける作家あるいはシリーズがあるって、ホントしあわせ。
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