そこで江戸時代のおもしろい現象が書かれている、
「お伊勢参り」。
宝永2年(1705年)春から
突如、伊勢神宮への大量群参が起こり始める。
その数、当時の日本の人口の約一割に及ぶ人数だったらしい。
おもしろいことに、
7歳から14歳までの若年層がその大半を占めたのだとか。
彼らの行動は
でっち奉公の辛さに耐えかねて
また、将来の夢・幸せを祈願して、
なにか熱に浮かされたように
示し合わせての御店に内緒での「抜け参り 」だったという。
また奉公人に「抜け」られたオタナでも、
それが信心であるだけに、
彼らを咎めることが出来なかったのだとか。
また、
伊勢ではお札が降ってきて手にすると幸せになれるとか、
なにかに触れると大金を手にするとか、
いろんな流言を飛ばして誘う大人も多かったのだとか。
徳川綱吉の悪政が
民衆の生活と心を逼迫した結果が生んだ現象だったのだろう。
つまり、
「お伊勢参り」とは「パンク」だったのだ!
さて皆の衆、お伊勢参りに出かけないかい?
コメント