1995年に出された
「影なき紳士」の新訳版らしい。
ジョージ・クルーニーで
映画化が決まったんで焼き直したってことか。
おそらく映画ではもっと派手な
お話になってると思うけど、
それほど静かで、
ハッキリいうと物足りなさの残る
話だった。
でも繊細に紡ぎ出される言葉たち、
イタリアの片田舎の自然、
クラシック音楽にワイン、
文明論や宗教や哲学
そして銃器と死が
同等に語られてゆく様
にはついつい引きつけられてゆく。
そう「銃がもたらすのは崇高な死だ」、
主人公は表むきは蝶を描く画家、
しかし暗殺者ではないが、
暗殺者のためのカスタムメイドの銃を
造る闇の世界の職人なのだ。
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