序盤から、おもしろい展開にぐいぐい引き込まれます。 でも中盤、ややたれるというか、つらくなると言うか...。 不幸なまでの才を持つオトコの不器用で一途な生き方。 完璧なまでの才能を持ちながら、他人とうまく折りあいをつけて生きてゆけない。家中の武士たちを忌み嫌い、そして忌み嫌われる存在。 そして、そんな主人公をただ一人理解し心をよせる姫、若菜。ん〜せつない、つらい。
そんなやりきれなさを、さいごでどう爆発させてくれるんだい!と期待して読むも、いがいにさわやか(というか?)なラスト。 いかにも、この主人公(いや、控えめなのは著者の性格か?たぶんイイ人かも)らしいと言えばそうなんだけど、このモヤモヤをプラスでもマイナスでもいいから、どっちかにグインと振りきってほしかったな.....ま、オイラがハデ好きなだけかな。
おもしろいお話でしたよ。
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