この物語の主人公マリアは学名ヴェスパ・マンダリニア、そう昆虫界食物連鎖の頂点に立ち最強の戦闘能力を持つオオスズメバチのワーカー(女戦士)である、どう?おもしろそうでしょ。
じつはオイラ、蜂が大好きだ。もちろん刺されたくはないので、大きめのハチが近くに飛んでくると普通にビビル。でもミツバチが蜜を集めている姿など眺めてはウットリすることもシバシバ、理由はわかりません。以前、アシナガバチがわが家のベランダに巣を作ったときも、その一部始終を3シーズンにわたり怯えながらも写真に納めたこともありました。
まあ、そんなこんなでこのお話、オオスズメバチや他の蜂族の生態がなるほど!とよくわかる。女王蜂とそのワーカーで形成される帝国の生涯は、まさに驚異のスペクタクルとも言え感動的でさえあります。
おそらく、ハチ・昆虫に興味なくてもとても楽しめる異色の作品、殺戮・殲滅・自然・恋愛そして「いのち」の物語。
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