人口やく6万人の普通にさびれた(メインストリートはシャッター街)地方都市「黒磯」、そこにどうしても訪れたかったカフェがあった。その名は「CAFE SHOZO」、1988年(なんとwhatと同い年、このころカフェブームなんてみじんも無かった)に一人のオトコがわずかなスペースで始めたカフェだ。いまやこの地域にカフェだけではなく雑貨店、アパレルショップ、イベントスペース、家具インテリアショップなど6店舗をかまえている。そしてお店のすべてが同じ感性ですみずみまで気を配られた気持ちのいい空間、アパートや民家、普通の店舗あとに丹念に手を入れて改装してある。古民家再生のようでレトロでも重厚でもなく、モダンだけど基本天然素材で温かい。カジュアル&無造作だけども、すみずみまでたんねんに磨かれているし、無垢や白木じゃないのにきわめてナチュラル。もちろん、これらの店にフランチャイズ臭や、観光地臭や、商売(効率)臭はみじんも感じられない。この店に影響を受け、育った人たちが自然とスタッフとなり(たぶん...詳しくは雑誌Ling karan、fu-chinに特集されてます)20年以上の歳月を経ていまのカタチがあるのだと思う。発祥の店「1988 CAFE SHOZO」でお茶を飲み、少しだけスタッフと話をしたが、その接客はとても気持ちよく、自店への誇りにあふれていた。
この店に触発された人がいろんなトコロで活躍しているということを聞く。自分のスタイルと信念を貫くことは並大抵のことではないと思うんだけど、それでしかなし得ない気高い世界(お店はもちろんくつろげる雰囲気ですが)がそこにある。
すべてのカフェ好きは、いくべし。
コメント