さすがにこれだけの豪華なキャストの中ではノラ・ジョーンズの演技は自然さに欠けて見えたけど、なかなかジンワリとあたたかな気持ちになれるイイ映画でした。ウォン・カーウァイ作品の中ではもっともわかりやすく、集大成的にカーウァイ節(色・光のにじみ、揺れ、ボケあるいはスロー&早送り、語りが)炸裂というか、どこを切り取ってもポストカードになりそうなカーウァイ・カラーがきれいです。また、予想通りにノラのボーカルも映像にばっちしマッチしてるし、エンディングもカーウァイ作品としてはめずらしく.....で.....したし。まあ、一つだけ気にくわない点はこちらとのタイアップなんだけど、それがなきゃ、このキャストもありえなかったろうな、と思うとまま許せます。ウォン・カーウァイ監督の前作「2046」はちょっとヒドかったんで、これで見事にリベンジを果たした感じですね(夢二のテーマもまた使われてた)。この映画観たどこぞの店主とかジュード・ロウにあこがれてブルーベリー・パイ焼いちゃいそうですな...。
「花様年華」で、トニー・レオンが小説を執筆するために借りた部屋のルームナンバーが、既に2046番だったのを憶えてますか?
ウォン・カーウァイ監督は、常に自分の作品を繋ぐ隠しアイテムみたいなものを前後の作品に織り込んでいるらしいので、「夢二のテーマ」もたぶんそのひとつなのかもしれませんね。
これって才ある人の遊び心なのか、それとも作品を何度も細部まで見せるための戦略ですかねー?
投稿情報: K.B | 2008-03-28 09:13
http://www.blueberry-movie.com/main.html
監督のコメントを読む限りじゃ、「夢二のテーマ」はよっぽど好きみたいですね。遊び心か戦略か?いずれにしても、いろんなアイデアが頭の中で同時進行的にあるんでしょうね。無理やりひねり出してるとは思いませんが...。
投稿情報: king | 2008-03-28 12:18
良い映画でしたね。
ボクは、いつものように一人で観に行きました。
ノラ・ジョーンズが再びカフェを訪れたときにヴィトンのバッグを持っていて、不自然だなぁと思ったのですが、そういう理由だったのですね。
名古屋の全日空ホテルズでは、ブルーベリーパイとコーヒーのセット(1日15食限定)を¥1,500で販売しています。高っ!!
投稿情報: 2Z | 2008-04-01 23:05
オイラもバックしか(オトコってそんなものか)気づかなかったけど、キーホルダー、サイフ、パンプス、ワンピースなどけっこう随所に使われてたみたいですね。女性の目からは自然だったんでしょうか?まあ、ウェイトレスとして旅先で働いていた(あるいは車を買う金がなかった)からといって彼女が低所得者として描かれてた訳でも無いし、この映画(ストーリー)自体が大人のおとぎ話みたいなものだから、それはそれでOKなのでしょう。
投稿情報: king | 2008-04-02 08:59