画像はヴァイオリン・コンチェルトのソリスト、アジアを代表するヴァイオリニスト、チョーリャン・リンです。誠実でやさしそう、気のいいおっちゃんって感じでした。オイラ、その人のどまん前3メートルという至近距離で、はじめてのオーケストラのライブ、堪能してまいりました。
おっちゃんのくり出す超絶技巧、光る汗、息づかい、指揮者とのアイコンタクト、すべてを目の当たりにできてシアワセでした。心のなかで何度も「ああ〜、タマンネ〜」と呟いてました。オーケストラ初心者として素直に驚いたのは、オケの音のやさしさというか、フルボリュームの意外な小ささでした。よくCD聴いてて、繊細な部分が聴き取れずにボリューム上げてたら、いきなりドカーンときてうるさくてボリューム絞るってことがあるんで、もっとクライマックスのトコとか、音圧が凄いのかと思ってたら、それほどでもなかった。ホールやシートの場所にもよるんだろうけど、やっぱりロックやポピュラーミュージックのライブにくらべれば、生音のみのライブというのは繊細さに満ちています。それだけに各パートが重なりあってゆく様、微妙な音の揺れ、CDでは感じられない音の波を感じられるのは鳥肌ものでした、マジで。ちょっとこまったことは、繊細な音量だけにフレーズを歌いたくなったりしても絶対声を出せないってコト。あとみんなジィ〜っとイイ子にして聴いてるのでカラダをハデに動かせないコト。まあ、つまり音楽にあわせ思いっきりカラダを動かしたり歌いたくなるようなサイコーにご機嫌な時間を過ごせたわけです。
クラシックのコンサートってホントにみんな静かに座ってて、演奏中にくしゃみでもしようもんなら退場させられそうな感じすらありますよね。特に仕事帰りに駈け込むときは要注意ですよ。時間がなくてもおにぎりの1個ぐらいはつまんで行かないと、楽章と楽章の間のシーンとしてるときにお腹がギュルルって鳴ったら、今度は自主的に退場したくなっちゃいますからね。あっ、いえ、実体験じゃありませんよ!断じて違います(^^)ゞ。
一昨年のNHK音楽祭で、小澤征爾さんが10年ぶりにN響を振ってるところをTVで見たんですが、その中で‘ジャズとクラシックのクロスオーバーセッション’という企画があって(もちろん小澤さんの選曲です)、ジャスのトリオと一緒にガーシュインのピアノコンチェルトを演ってたんですよ。小澤さんも指揮台の上でスイングしてて、それはもう楽しそうで、きっとこんなコンサートだったら、観客もおとなしく座ってないで、自然に体を揺すってリズムをとったりしちゃうんだろうなーと思ったりしました。
それにしてもKingさん、かぶりつきで聴くのが大好きなんですね。くれぐれも踊り子さんにはお手を触れないようにお願いしますよ(?)(^^)。
投稿情報: K.B | 2007-03-12 09:06
ラッキーなことに当日休みだったんで、腹いっぱい食べて望みましたから、腹ギュ〜は心配いりませんでした。“新世界”第2楽章では眠気を覚えましたが・・・。
“かぶりつき”そう、人にとってもらったチケットに限ってとても恵まれていることが多い、感謝です。
投稿情報: king | 2007-03-12 18:17