ウィルとはヒップホップの雄ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アム。セルジオ・メンデスが彼を迎えて共同プロデュースしたのがこの作品。ウィルにいいように料理されてるって感じも無きにしもあらずだけど、この心地よさはやはりベースになる音楽の素性の良さというか、美しさというか、素直さがあってのことに他ならないと思う。ブラジリアンミュージックがもっとも今な音で再構築されヒップホップと見事に融合してるサマには舌を巻きます。全曲、驚きと、楽しさと、気持ちよさに溢れてて、もちろん真剣に聞込んでもいいけど、キッチンでリビングで書斎でドライブで、そしてパーティ・チューンとして使い勝手満点のアルバムです。しかし65歳のセルジオ・メンデス、最新鋭のヒップホップ野郎と手を組んでアルバムつくるなんざ、そのバイタリティこそが、このアルバムの本質なのかもしれません。ジャンルを越えて、みんなにお奨めしたい一枚ですね。
コメント