わかってはいるんです、構いすぎかなってことを。
離れて暮らす娘に欲しがってもいないストールを選んで送ってみたり、
若いうちから骨粗鬆症の予防をなんてスキムミルクを薦めてみたり。
それでも、なんとかやり過ぎずにすむのは、親子といえども、
娘とは別の舟に乗っていることを理解し、
信頼する気持ちが根にあるおかげ。
店主と同じく、構いすぎと信頼の間を行ったり来たり、
リアルな母を演じて魅力的なのがフランシス・マクドーマン。
映画「あの頃、ペニー・レインと」
(2001年 監督キャメロン・クロウ)においてです。
物語は、15歳のウィリアムがローリングストーン誌のライターとして、
あるバンドのツアーに同行して、華やかで自堕落な日々、
恋、友情と裏切りを体験して成長するという瑞々しいもの。
ウィリアムの風変わりで厳格な母を演じるのがフランシスです。
大学教授でベジタリアンな母はロックにも反感をもっていますが、
ウィリアムの熱意にほだされてツアー参加を許可するも、
心配でならず、1日2回はツアー先に電話してしまいます。
電話でのやり取りは愛情と心配し過ぎがない混ぜで、苦笑い、
のちホロリとさせられます。
ノースリーブから出た太い二の腕も母のたくましさを感じさせてチャーミング。
弊社のフランシス・マクドーマンは、この1枚。女優さんですもの、
映画とはまるで異なるエレガントな雰囲気をまとって。
FRANCES MCDORMAND, NEW YORK CITY

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